2011年9月28日水曜日

60. Early Reggae

   It's Not The Way / Maxie Romeo

Maxie RomeoはMax Romeoのこと。

Lee Perryプロデュース期のMax Romeoの渋さ加減は他の追随を許さないと思っている。
その片鱗が垣間見える歌声。

BLUE CATというTrojan傘下のレーベルからのリリース。
Jamaicaだとどこのレーベルからリリースされた曲なのか気になる。


2011年9月22日木曜日

59. Ska

  Exclusively / Skatalites 〈1963〉

Beverley'sからのSkatalites。
サックスに続くはDon Drummondの軽快なトロンボーン。


2011年9月20日火曜日

58. Coxsone

 
     Danger In Your Eyes / Don Evans & The Paragons


Paragonsといえば、John Holt,Tyrone Evans,Howard Barrettの3人組コーラスグループ。
Duke Reidから素晴らしいRock Steadyの数々をリリースしている。

このParagonsというグループのルーツを探っていくと
1962年、Bob AndyとTyrone Evansのデュオが始まり。
その後、ザ・バインダーズ(Bob Andy,Tyrone Evans,ウィリアム・バックリーの3人組を経てリロイ・スタンプ、エロール・ウォーカーを加えた5人組のグループへ)となり、
その次がParagons(1965年頃)となる。

初期のParagonsはBob Andy,TyroneEvans,John Holt,ジュニア・メンスの4人組だった。
あまり聞いたことがないジュニア・メンスという男はアメリカからやってきた人物でリードボーカルをとらせてもらえなかった為に早々に脱退してTechniquesへ移っていった。ただ、Paragonsというグループ名は彼のアイディアだったという。
ジュニア・メンスが脱退した後にHoward Barrettが加入、再び4人組に。
今度は古株のBob AndyがCoxsoneの元へ。
(これが1966年のことなのでめまぐるしくメンバーの移り変わりがあったことが窺える)

ようやく最初に紹介した3人組のParagonsとなる。
この3人組でTreasure IsleのRock Steady期を、素晴らしい楽曲の数々で支えていく。
"On The Beach","Happy Go Lucky Girl",The Tide Is High","Only A Smile"などが
収録されているLP「On The Beach」はずっと付き合える素晴らしい内容。

彼らはTreasure Isleからだけでなく自分達でも"Super Tone"というレーベルを作り、
音楽活動を始める。おそらく待遇の不満が原因だったと思われる。

そんな折、1968年にDuke Reidが彼らの不満を察してか、
はたまた違うプロデューサーに逃げられるのを恐れてか 真意は分からないが
大金をオファーしてくる。
その前に、ミュージシャン同士で待遇の悪いDuke ReidやCoxsone Doddとのレコーディングをボイコットしようというユニオン結成の話が持ち上がっていたにも関わらず、
John Holtがジョン・ランディスとデュオでDukeの元でレコーディングしてしまう。
この件で、Howard Barrettが怒ってグループを脱退、
ParagonsはTyrone Evans,John Holtの2人になってしまいParagonsは解散となる。

2人になってからはCoxsoneの元へ。
掲載曲はそのCoxsoneからの一曲。

Don Evans & The Paragonsというアーティスト名になっているが、おそらくリードボーカルを務めているDon Evans とはTyrone Evansのことだろう。
この曲のハーモニーはBob AndyとLeroy Sibblesがやっているらしいが
クレジットはなんとThe Paragonsとされてしまったという、いかにもジャマイカの
適当加減を感じる。
                        〈参考文献:BLUE BEAT BOP!〉

ただハーモニーがこの2人って、ある意味Coxsoneオールスターのようなもの。
曲に関しては文句なしにかっこいい。


2011年9月17日土曜日

57. RockSteady Inst

    Bells Of Death / Augustus Pablo

The LoserのInst Cut。
レーベル部分が削られているがPabloのクレジットが確認できる。
メロディカに加えていい具合に入ってくるボンゴ。

Derrick Harriottプロデュースの曲は彼のセンスが存分に出ているものが多い。
ジャマイカ音楽が持つ土臭さ(Rebelの力強さ)も兼ね備えつつ、
見事なまでにSoulfull。


2011年9月15日木曜日

56. Roots

 Fever / Junior Byles
 Lick The Pipe Peter Pt.4 / Jah.T
 Fever / Little Willie John

"Fever"trkから3曲。

原曲はPeggy Lee。てっきりLittle Willie Johnが原曲だと勘違いしていた。

ジャマイカ音楽は何気にカバーが多い。
いい曲だなと思って調べてみると原曲があったりすることもしばしば。
ただ、カバーと言っても原曲を忠実に再現しているものもあれば、
原曲のイメージを削ぎ、あたかもオリジナルのように作り上げるカバーもある。

Junior BylesのFeverは、かの音の魔術師、Lee Perryプロデュース。
ばっちし後者のカバーアレンジで仕上げている。






2011年9月13日火曜日

55. Ska

      Feeling Good / Roland Alphonso
      If I Were A Bell / Roland Alphonso & His Upsetters

Skatalitesの主要メンバー、Rolando Alphonsoの軽快なインストを2曲。
クレジットがRoland AlphonsoとなっているだけでどちらもCoxsoneプロデュースから
推測するに、ほぼSkatalitesメンバーで構成されていると思われる。

Killerな曲もいいけど、伸びのあるブロウを聞けるインストもいい。



2011年9月12日月曜日

54. Early Reggae

 This Time I Won't Hurt You / The Gaylads 〈Beverley's〉

Ska,Rocksteady期に誕生したコーラスグループの数々。
Heptones,Maytals,Paragons,Techniques,Melodians,Ethiopians,
Wailing Wailers,justin Hinds & The Dominoes,tennors...

その、たくさんいるコーラスグループの中でも特に好きなのがGaylads。
メンバーはHaris Seaton(B.B Seaton),Winston Delano Stewart,Maurice Robertsの3人。
1963年から1973年くらいまでグループで活動していたと思われる。

Ska期は勢いのある演奏に合わせ勢いに任せて歌っていた彼らだが、
RocSteady期に入るとぐっと感情を込め訴えかける力強いコーラスをするようになる。
そのような一面は"Morning Sun"などでも伺える。

そして、掲載曲はRockSteadyからEarly Reggaeへと移り変わる頃の1曲。
確立されたコーラスワークを聞かせてくれる。


2011年9月5日月曜日

53. Slim Smith (Coxsone)

          Slim Smith / Lonely Lover

ふとSlim Smithの声が聞きたくなった。

1948年の生まれということなので10代の頃から音楽活動をしていることになる。
Techniquesのリードシンガーを経てソロへと転向(Slim Smithは初代のリードボーカル。次がPat Kelly)。ソロと平行してUniquesのリードシンガーもやっている。

有名な話であるが、Gayfeetから”The Time Has Come”を
レコーディングした直後に自ら命を絶っている(享年25歳)
その裏面に収録されている"It's Allright"は
カバーではあるがSlim Smithの声が本当に素晴らしい。
(Rock SteadyもしくはCoverに掲載しているのでよかったら聞いてみて下さい)

Techniques,Uniques時代の曲も今後、掲載していきたい。

2011年9月4日日曜日

52. Coxsone

    Unknown title (JA Rhythm & Blues)

この曲を初めて聞いたのは今でも大事に持っているNight Foodのテープだった。

その当時から気に入っていたが、
クレジットが?になっていて探しようにも探せずの状態だった。
時は経ち、ネットでお世話になっている
レコード屋にコメントが"JA Rhythm & Blues" なるSupreme盤を発見。
50年代の土臭いAmerica産のRhythm & Bluesなども好きなので
どれどれと聞いてみた所この曲だった。

まさか、Coxsoneプロデュースだとは思わなかった。
レーベルはよくあるミスレーベルでRock But Don't Fall / The Classicsになっている。
Wailing Soulsが大好きな自分にとってはミスレーベルもばっちりで嬉しい限り。

間奏のホーンの音色がまた良い。
Coxsoneということは誰のホーンなんだろう。



2011年9月3日土曜日

51. Early Reggae


    I Know A Girl (She's Gonna Marry Me) / The Shades 〈1969〉

Freddie Mckayが在籍していたグループ、The Shades。
哀愁漂うコーラスワーク。
おそらく3曲程しかこのグループ名ではリリースされていない。
Early ReggaeからReggae,Roots Rockへの変遷を予感させる素晴らしい1曲。


2011年9月1日木曜日

50. Roots Inst, Roots & Coxsone

月に1回のペースでレコード屋に行き収集しているのですが
8月は休みの日がすべて予定で埋まっていて行くことができませんでした。

けれども、京都、大阪からネットで注文したり
直接電話で在庫確認して3枚ほどGetしました。

今回の掲載曲はその3枚。

・ANTI CHRIST / Vivian Jackson & The Prohet
 
 "Conquering Lion"trkのRoots Inst。
 重厚な演奏にビンギドラムが絡む。奮い立たせてくれる。

・One People / Pablo Moses

 以前にも掲載したシンガー、Pablo Moses。
 個人的にラスタで連想する声はBurning Spear,Vivian Jackson,そしてPablo Moses。
 共通して言えることは、深く力強く男気に溢れている。

・How Could You Leave / Freddie McGregor

 2年くらい探していて巡り会えた1枚。
 "My Guiding Star"trkに乾いたFreddieの声が絡むkiller且つ洒脱な1曲。

 Please,Listen Carefully Now...