2012年1月30日月曜日

97. Reggae

    Material World / Jimmy Cliff

先日、久しぶりに「Roots Rock Reggae」観ました。
やっぱり歌っている姿、見るのいいですね。
そこで今日は、映画に出演していたシンガーの一人Jimmy Cliffの曲を掲載。

個人的にはJimmy CliffのTop Tuneだと思っている。
締まった演奏に絡む、情感たっぷりのJimmy Cliffの声。
随所にドドッ、ドドッと入るミリタントビートがかっこよい。

96. Reggae

   Party Time / The Heptones

Coxsoneのリディムファウンデーション"Party Time"のLee Perryテイク。
Leroy SibblesのRockSteady期のメロウな声もいいけれど
70年代入ってからの伸びのあるソウルフルな声も素晴らしい。

Leroy Sibblesは、Coxsoneの元でHeptonesのリードシンガーであったと同時に
ベースの演奏、オーディション選考もする存在だった。
彼がベースを弾いた曲を挙げると"Queen Of Minstrels","Stars","Satta Masa Ganna",
"Declaration Of Rights"など。

レコーディングしてもどの曲をリリースするかを決めるのはCoxsoneだった。
"Satta Masa Ganna"は気に入られなかった為、Coxsoneの元ではリリースされなかった。
後に、Abbysiniansが自身のレーベル、Clinchから出している。
                                                                         
                                                                              〈参考文献:Bass Culture〉

2012年1月23日月曜日

95. Rocksteady

 Too Bad / Derrick Morgan  〈1968〉

Bunny Leeから出ているDerrick Morgan。
Skaの時とは違って拳を握りしめるかのような熱い唄い方にシフトチェンジか。
あとこの曲は後半のギターがかっこいい。
一風変わったRocksteadyとして気に入っている。

拳を握りしめるかのような唄い方といえば
Ken Bootheだよねとか思いながら棚からKen Bootheを探し始める。
それで最初に見つかったのが"You're On My Mind"。

偶然、どちらもリリースが1968年。
ちょっとこの年に出ている他の曲も探してみようと思い、探し始めると色々出てきた。

"I've Got To Get You Off My Mind"はBusterのOlive Blossamからのリリース。

そして、MelodiansのGay Feetから出した名曲"A Little Nut Tree"。
Yard Link Records氏のブログに書かれてある
この曲がリリースされた経緯は心が暖まります。
"A Little Nut Tree"裏面の"You're My Only Love"も演奏と歌声の絡まり具合が素晴らしい。



You're On My Mind / Ken Boothe 〈1968〉


I've Got To Get You Off My Mind / The Tennors 〈1968〉


A Little Nut Tree / Melodians 〈1968〉 ※1967という情報もある


You're My Only Love / Melodians

2012年1月17日火曜日

94. Ska

    Behold / Blues Busters

トリオグループならたくさん思いつくけれど
デュオで、しかもその時限りでなくちゃんとグループで活動していたといえば
Blues Bustersが筆頭ではないでしょうか。
感情豊かな歌唱力と息ぴったりのコーラスワークに思わず感激。

Lloyd CampbellとPhillip Jamesの2人。出会いはモンテゴベイ。
キングストンで生まれたLloyd Campbellは
9ヶ月の時に家族でモンテゴベイに移ってきた。
そして幼稚園の時に、モンテゴベイ育ちのPhillip Jamesと出会い大親友に。
その後離ればなれになったものの、
Lloyd Campbellが協会の聖歌隊に入って歌っていたとき
ちょうどそのコンサートをPhillip Jamesが父親と見に来ていて、めでたく再会。
中学生になった2人は、音楽活動に専念するために学校を辞めている。
                                                                                               
                                                                                             〈参考文献:BLUE BEAT BOP〉

2012年1月16日月曜日

93. Roots

  The Lament African People / Funky Brown & Inner Circle

タイトルに使われているLamentの意味を辞書で引くと嘆き悲しむ、悔やむ、
「声を出して泣く」など悲しみを外部に表す嘆き方と書いてある。

声も渋ければ、演奏も音数としては少ないけれど引き締まった演奏がかっこいい。
この曲を初めて知った時はそんな印象だった。

その後、タイトルに使われているLamentの意味を知って少し印象が変わった。
歌詞をすべて理解できていないけれども
この曲はアフリカの現状に対する苦しみを歌っているんじゃないか。
簡単にKillerだとか言えるような歌詞の内容ではないと思う。
けれども、歌という表現手段で伝えようというその信念。
その揺るぎない姿勢のようなものが曲に伝播し、聞き手の心を揺さぶる。


2012年1月13日金曜日

92. Coxsone

   SURFIN' / Ernest Ranglin

昨年末に来日したErnest Ranglin。
その時のインタビューがRiddimに掲載されていて
読んでいるととても興味深いことがあった。
話がジャマイカの当時のプロデューサーとの思い出を聞き出そうというくだりで、
どのプロデューサーのこともあまり思い出したくないといった感じで答えていました。
推測するに、いいように使われた時も多々あることを考えると納得です。

インタビューは続き、思い入れのあるプロデューサーはいるか?という質問に
Earnest Ranglinは、一番良かったプロデューサーとして、
な、なんとDuke Reidと答えているのです。
「彼は本当に紳士的だった」という好意的なコメントまで付いてました。

Treasure Isleには好きな曲がいっぱいあるけど、
Duke Reidという人物に対して個人的には
Coxsone Hopにまつわる性格悪いなと思う話もあるし
元警官という身分を生かし他のサウンドシステムへの
なかなかに卑劣な嫌がらせをしていたという話も本で読んでいて
あまり良いイメージを持っていなかったのでとても意外でした。

そして、さらにびっくりしたのがその答えに対して
インタビュアーの石井志津男さんがJohn Holt、Lyn TaittもErnest Ranglinと同じことを
言っていたと返していたこと。

もしかして、そんなにDuke Reidって悪い人じゃないんじゃないかと思わせるほど
説得力ありました。
ちょっとDuke Reidの見方が変わるかもしれませんね。

掲載曲はErnest Ranglinといえば真っ先に思い出す魅惑のギターインスト。

2012年1月11日水曜日

91. Ska

     Penny Reel / Eric Morris

Eric Morrisの土臭く、素朴な声が気に入っている。
調べるとEric Morrisもヴィア・ジョンズ・オポチュニティ・アワー出身者の1人。
BusterからはHumpty Dumpty、KentoneからはSammy Dread、
そしてTreasure Isleからは掲載曲と、色んなレーベルからSka期のBig Tuneを出している。
けどEric MorrisってCoxsoneからはレコード出してない気がする。

ちなみに僕が大好きな映画監督、ジム・ジャームッシュが
"Coffee & Cigarettes"でEric Morrisを使ってます。

2012年1月10日火曜日

90. Roots

新年あけましておめでとうございます。
今年の1発目は何にしようか考えていたら、もう10日が経ちました。
そして考えに考えて決めた曲。

Peace Treaty Special / Jacob Miller

かのBob Marleyが自身のライブが始まる時の入場に使っていたとされる曲で
2012年、Bass Culture始動します。
見て頂いている方、今年もよろしくお願い致します。
今年も素晴らしいジャマイカ音楽に出会える事を楽しみに...