2012年9月6日木曜日

144. Augustus Pablo

   Dub Hill (Waricka Hill) / Austus Pablo

ボブ・マーリィの映画、観てきました。
冒頭のExodusが入ってくるところから、心を鷲掴みにされました。
やっぱり、みなぎる力がそうさせるのだと思います。

ドキュメンタリー映画とあって時代ごとに
当時を知る人のインタビュー、または本人の声を交えて
丁寧に生き様を追っていると感じました。
また、死ぬ間際のことをしっかりと構成に入れていたのが印象深ったです。

癌を患い36歳という若さで亡くなったことしか僕は知らなかったので
ドイツで、しかもあんな極寒の地で
悪性腫瘍を治す第一人者の元で治療を受けていたことには多少驚きました。

何年も伸ばしたドレッドロックスを治療のために
切らなければいけない時のボブの気持ちはどんなだったのだろう。
ボブ・マーリィの娘、セデラ・マーリィが(ドレッドロックスを切って)
あんな小さな父親を見たのは初めてだったとインタビューで答えている所では
胸が締め付けられるような感覚を覚えました。
当時のことを、自分の目で見ている人の言葉はずっしりと響きました。

ただ、死は終わりだけではないと思います。
もちろんその本人(今回でいえば、ボブ・マーリィ)がいなくなってしまうのは
とても悲しいことですが、
こんな人物がいたんだということを伝えていくことで
その人(ボブ・マーリィ)は、伝えられた人の心の中で生きていくと思います。

微力ながら、僕もボブ・マーリィの素晴らしさを伝えていこうと思いました。

さて今回の掲載曲は
当ブログの表紙を飾っているAugustus Pabloの1曲。

ボブ・マーリィは最後には西洋医学に自分の体を預けたのに対して
敬虔なラスタのパブロは西洋医学には頼らずに悪性腫瘍と向き合いました。
身体に刃物を入れるべからずというラスタの決まりに従い
腫瘍ができた脚の切断を拒み、自然療法とハーブで闘病生活を送りました。
しかしながら、99年に45歳で亡くなっています。                                                                                                              〈参考文献: Roots Rock Reggae〉
                                                                                         
Pablo All Starsの強烈に引き締まったWaricka HillのDubヴァージョンです。

0 件のコメント:

コメントを投稿