2012年10月4日木曜日

156. Roots

   Throw Down Your Arms / Burning Spear

まだ、登場していなかったBurning Spear。
満を持して掲載していきます。

"Burning Spear"日本語では「燃える槍」。
このネーミングはケニアを独立国家として創立させた
初代大統領、ジョモ・ケニヤッタの愛称が由来となっている。

1948年、セント・アン地区に生まれる。
1969年、Coxsoneのオーディションで"Door Peeper"を歌い、音楽活動のスタートを切る。
オーディションで歌ったのが"Door Pepper"なんて。
その時点で自分のやりたい、やるべき音楽が確立されていたのでしょう。
"Door Pepper"は7inchでリリースされ、Coxsoneの元では5年間のうちに
2枚のアルバムをリリースした。

しかし、1974年、商業音楽主義に嫌気がさしたのか地元であるセント・アン地区に
戻ってしまう。そして、農民としての生活を始める。
音楽に未練があったかどうかは想像に任せるしかないが、
1975年に、運命的といえるのではないでしょうか。ある人物に出会う。
その人物とはセント・アン地区のオチョ・リオスを拠点として
サウンドシステムを展開、及び駆け出しのレコードプロデューサーであった
ローレンス・リンド(通称 Jack Ruby)。

Jack Rubyの元でReggae史に残る"Marcus Garvey"LPなどを作った後、
自身のレーベルを立ち上げ、一線を画したRootsを送り出した生粋のラスタマン。

むせかえるほどの土埃、身体にじっとりまとわりつく熱、突然のスコール、
そして人々の悲しみ、やるせなさ、不満をも切り裂く圧倒的な声。

時代を越え、国も違えど、心が揺さぶられます。


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