2011年4月13日水曜日

10. Coxsone

   World's Fair / Stranger & Ken

CoxsoneのSkaで個人的に1番好きな曲。

Artibellaも演奏がKillerで好きだが、
Wold's Fairの演奏はボーカルにうまく寄り添うように演奏されている感じが良い。

このStranger Cole & Ken Boothe、2人のDuoはSka期だけだと思う。
ちなみにStrangerは1945年生まれ、Kenは1948年。

久しぶりに"BLUE BEAT BOP!"(編集 山名昇氏!!)をめくったら、
ケン(Ken Boothe)とホレス(Horace Andy)がスタジオ・ワン時代を
語るというページがあった。

そのページにKen BootheがStranger Coleとの出会いを語っている部分があったので一部、
抜粋させて頂く。

ーヤツはDuke ReidのTreasure Isleにもう録音していた。俺は学校からの帰り道、よくヤツの家の前を通ったんだよ。
ヤツはそこで歌っていた。俺を家の中に入れてくれたりしてね。そして、少しずつ仲良くなっていった。ふたりで練習して、Duke Reidのところでレコーディングした。
俺たちが街の噂になって、みんなはBlues Bustersと競わせたがっていたんだ。Coxsoneも噂を聞きつけていて、「Duoで吹き込めよ」と言ってきた。ただ、俺らがスタジオ・ワンに出かけていくと、Dukeも来て、Coxsoneに文句を言ったらしい。それで俺は数日後に1人でスタジオ・ワンに録音しに行ったというわけさ。

とても興味深いインタビューである。
まず、仲良くなるきっかけが家の前で歌っているのを見ていてという所が面白い。
ちょっと日本では想像できない。
また、スタジオ・ワンでDuoの録音をしようと思って行ったらDuke Reidが
いちゃもんつけてきたという逸話も面白い。
Duke Reidは元警察官というキャリアを使い、横暴なことをしていたという話がある人なので本当なのだろう。

けれども、World's FairしかりArtibellaだったり、何曲かはちゃんとスタジオ・ワンで
レコーディングされている。
そして、どの曲もTop Ska Tuneである。 

Coxsone DoddとDuke Reidはサウンドシステムでライバル関係であったこともあり、
いかに邪魔してやろうとか、人気を横取りしてやろうとかで結構、むごいこともあったと言われている。

ただ、いい意味での切磋琢磨もあったはずであり、どちらもジャマイカ音楽に貢献した
偉大なる人物だ。


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