2011年4月23日土曜日

13. Coxsone

     Sweet Ruby / The Charmers

Coxsoneのレーベル傘下の一つであるRoland & Powieからの一曲。
始まりのトランペット。この音の雰囲気はもちろんRaymond Harper。
間奏も素晴らしい。

そして、歌い手はThe Charmers。
70年代初頭にSPLASHレーベルを立ち上げた、Lloyd CharmersとRoy WillisのDuo。
Lloyd Charmersは70年代のシンガーで知り、後にプロデューサーでもあることを知り、
はたまたHippy Boysのキーボード担当、そして60年代のSkaの時代から活躍していることを知った。
本人名義だと渋いSoulfullな曲が多いし、SPLASHレーベルからのConscious Minds (Lloyd Charmers & B.B.Seaton )も心にグッとくる曲があるので、だいぶ気にしているアーティストの1人。

そのLloyd Charmersが音楽活動をするきっかけとなったのが、50年代(ちなみに本人は1938年生まれ)にキングストンで毎週行われていた素人タレントコンテストの「ヴィア・ジョンズ・オポチュニティ・アワー」
(ヴィア・ジョンズ氏主催の公然オーディションのようなもの。ヴィア・ジョンズという人は素人タレントコンテスト、劇場コンサート、ラジオ番組といった当時のキングストンのエンターテイメントを取り仕切る親分的存在。)
その審査員は観衆(ゲットーの住民)だったという。自分達の反応で評価できるのだから彼らにとっては一週間で一番の楽しみであった。このコンテストで観衆に好ましい印象を与える事ができるとヴィア・ジョンズ氏のラジオ番組に出場できるという特典があった。

このコンテストは相当の影響力があったようで、シンガーを目指す少年、少女はこのコンテストに出続ける事で本当のシンガーになることを夢見ていたのだろう。
事実、このコンテスト出身者を挙げてみると、
Derrick Hariott, Bob Andy, Desmond Dekker, The Wailers, Alton Ellis, Lasell Perkins,
Dobby Dobson, John Holt, Laurel Aitken, Boris Gardiner...。 〈参考文献:Bass Culuture〉

今後掲載したいアーティストの羅列かと見間違うほどである。


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