2011年4月18日月曜日

12. Roots

   Healing Of  Nation / Jacob Miller

ジャマイカの音楽はSkatailtesから聞き始め、その当時はダンスホールも聞いていたのでダンスホールの曲が聞いてみたくて、Soul Jazzから出ていた"500% DYNAMITE!"を買った記憶がある。
そのLPにHealing Of Nationが収録されていて、この曲がきっかけで70年代のジャマイカ音楽、Reggae、Roots、Dubにまで裾野が広がった。

Jacob Millerは何と言っても声が抜群に良い。伸びやかで力強い。
ジャマイカのスーパースター、Bob Marleyにも同じことが言えると思うのだが、Bobの場合、力強さの裏に、何とも言えぬ切なさ、やるせなさが含まれている声に聞こえる
(あくまで個人的な意見です。そしてその点がBob Marleyの素晴らしい素質だとも思っています)。
その点、Jacob Millerはどこまでも伸びやかで力強い。
歌うことが自分の出来うる最良の自己表現なんだという自負をも感じさせてくれる。

映画、"Roots Rock Reggae"では、自身のバンド、Inner Circleとの"Forward Ever"の楽曲制作の様子が見る事ができる。

ジャマイカ音楽にとって、多大なる貢献をしていくはずのJacob Millerであったが27歳という若さで交通事故で亡くなっている。その交通事故が1980年のできごと。翌年には、Bob Marleyが癌で亡くなる。80年代初頭を境にジャマイカ音楽の歴史の一つの転換期を迎えることになる。


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